「自分の作った壁が一番〇〇」

先日、相談を受けた保護者さまのお言葉がとても印象に残りました。

ご自身の学生の頃のお話をされた後、
「自分の作った壁が一番壊しにくいんですよね。」と。

ここでいう【壁】は、限界・立ちふさがるものと考えてください。

その保護者さまは悠々と進めるはずの場所に自分で壁を作ってしまったとのことでした。自分で作ったので、乗り越えるべきものとは考えもしなかった…今思えばなんでそんなことをしたのか、自分の子どもにはそういうことをさせたくない、とおっしゃいました。

うーん、深い!

自分以外の人が作った壁であれば、自分がその気になれば乗り越えることもできることがありますよね。少なくとも、そこに壁があることが認識できる。
でも、自分が作ってしまうと、それは【そこにあるのが当然(だって自分が作ったんだから)】のものになってしまいます。

自分で自分の限界を決めてしまうのは、本当にもったいない。
「私がこんなにできるはずない」
「私ができるのはこの程度」

こんなふうに考えず、自分の可能性を低く見積もらず、どんどん羽ばたいてほしいとそのお話を聞いて感じました。

そして、保護者の方々に注意してほしいのは、それだけではなく。

子どもにも、そのおまじないをしないでほしいと思います。
「そんなことできるはずない」
「そんなことをして生きていくのは難しい」

親は現実を知っているので、子どもが夢のような話をしているとつい一言注意してしまいがちです。
特に子どものうちは、周囲で繰り返される言葉を取り込みやすいものです。親から言われた「可能性を限定する言葉」をそのまま自分が作ったものと勘違いして、乗り越えることもなくその壁の中で生活することになりかねません。

すごい速さで世の中が変わっている現代では、夢のような話も実現するかもしれない。
何より、子ども自身がどんどん成長していきます。今の段階では能力的に難しそうに見えても、将来には無限大の可能性が広がっているんです。

すべてが不確実でわからない未来を、現代を生きる大人が狭めないようにしていきたいですよね。

さて、ここでまた注意。

人の可能性は無限大ではありますが、私は「すべての夢は努力すればかなう」とは考えていません。夢のない話ですけど。

現実では、どれだけ努力しても、かなわないことはあります。
水の上に咲く蓮は空中には咲かないし、白熊が好んで南国に住むことはありません。 ←梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」をもじっています
すべての人が東大に入れるわけでもありません。

「できるはずできるはず」と努力を強要するのは虐待になりかねませんし、本人も自分以上の目標を追い続ける人生では疲れ果ててしまうはずです。

夢を否定せず、でもすべてが叶うとは言えず。
難しいかじ取りですよね。
どちらに寄せるかは、相手の様子を見ながら調整していくしかないと思います。

子どもの様子をよく見ながら、オリジナルの子育てをカスタムしていく
たぶんこれは、職場の部下育てでも同じことだと思いますが。
大変ですが、健康な心身をもって成長してもらうために、工夫していきましょう(^^)

「自分の作った壁が一番〇〇」” に対して 2 件のコメントがあります

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