子どもは社会を表す

しばらくブログを更新できていませんでした。

が、仕事と頭はバリバリに回転していますよ~

 

子どもは親の影響を受ける

現在、仕事で小学生と高校生に接することがあります。小学生から悩みを持ちかけられることもあるし、高校生はソーシャルスキルトレーニングをしているのでその子の特性とかを注意深く見ていくことになります。
そんな仕事をしていて感じるのは、「子どもは親の影響を大きく受ける」ということです。改めて言うまでもないくらい、分かり切ったことではあるのですが。

親が忙しすぎて子どもを構えない、または叱ることが多くなると、小学生の子どもでも親との関係に悩み始めます。「ケンカが多いので、何とかしたい」「自分のことをわかってくれない」そんな言葉で相談してきます。もし周囲との関係作りがうまくいかない子をそのままにしておくと、集団に適応しづらいままになり生きづらさにつながり、適切な言動がとれない状態で固定されると社会に出てからも苦労することになります。

子どもが何か話したい時に、親がしっかりと向き合って話を聞く。悩んでいそうなことがあったら対応する。親にそんな余裕があるかないかで、子どもの生き方がだいぶ変わってくる。でも、その余裕がない親が増えている。だから、子どもも気持ちに余裕がなくなり攻撃性が高くなることもある。そう実感するようになりました。

 

親は社会の影響を受ける

では、なぜ親に余裕がないのか?それは、かなり簡単に想像がつくと思います。

仕事が忙しすぎる

日本はまだまだ長時間労働が推奨・称賛される社会です。しかも、仕事はどんどん増えるけれども会社に余裕がなければ給料は上がらない。残業代が無いと生活がきついという仕事もありますし、違法ではあるもののサービス残業でなければ会社が成り立たず仕事も終わらない、という状態の会社もまあまあ数はあると考えています。
そうすると、共働きであれば両親ともに仕事に時間をとられる。片働きであれば、片方が忙しすぎて家事育児がもう片方にのしかかる。時間がないと精神的な余裕もなくなることが多いので、そのままの状態で子どもと接することになれば、子どもの話を聞く余裕がなかったり接する態度が厳しくなるのも当然です。

待てなくなっている

全てのサービスを、短時間で受けられる現代。ネットで注文したものは早ければ翌日に届くし、空いた時間はスマホで潰せます。デリバリーピザのバイクがどこを走っているか、GPSで確認できたりもします。とても便利ですが、確実に人間の忍耐力を奪っていると感じるのは私だけでしょうか。
待つことが少なくなればなるほど、ゆっくりな子どもの成長も待てなくなるのです。実は。
子どもがいつ、何をできるようになるかは、神のみぞ知る状態。「AができたからすぐBもできる」「CができたんだからAもできてるはず」。子どもの発達って、そういうわけにはいかないんですよね。それを、子どもを信頼して「いつかできる、今はこの状態」と受け入れることが必要になってきますが、【受け入れる・待つ】に慣れていないとなかなかできなかったりします。

 

子どもは社会の影響を受けている

結局、子どもは親を通して社会の影響を受けているわけです。もちろん、スマホを小さいうちに与えられたり、ネットにふれたりという機会も増えてきた昨今では、直接影響を受けることももちろんあります。つまり、子どもの状態は社会を表すということです。いじめとか、学級崩壊とか、子どもの問題も聞くことがありますが、子どもに直接働きかけるのはもちろん社会のあり方も見直したほうがいい。

この状態を何とかできないものかと…大きい話で、私一人で何とかできるものではないのですが。どこかにヒントはないかと、社会に余裕があり幸福度も高く、子どもの学力も高いという国の本を読んだりしています。

その一環として「ママのつどい場サン」を始めたのもあります。
少しでも、余裕を持った大人が増えますように。

 

今回の話は、私自身も他人事ではなく、気を付けなければと感じている話です。分かっていながらも、自分のペースで子どもを急かしてしまいがち。気をつけよう。

 

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