大事なのは、場所より人

勤務先のいくつかの学校で、卒業式が終わりました。
予行を見たり、本式に参加したりと、私の関わり方も様々でした。

でも同じなのは、

卒業していく子どもたちの将来に思いをはせること。

この先楽しいことばかりではないはずだけど、なんとか乗り切って生きていってほしい。二度と会うことはないかもしれないけど、私とは違う場所で元気に生きていってほしい。
嬉しいような寂しいような気持ち。

先日、京都でも桜の開花宣言が出されました。少しずつ季節が進んでますね。

卒業式が終わり来年度の準備に入っている、勤務先の通信制高校に、数年前に卒業したというOB数人が訪ねてきてくれました。
私が勤務する前に卒業した子たちでしたが、あいにくその頃いた先生は不在。

他の子と離れて掲示物を見ている子のそばに行くと、
「懐かしいなあ~」としきりにつぶやいています。

「1年目は意地を張ってあまり来なかったから、、、」と言うので、
「意地張ってたん?」と聞くと

「2年目に来るようになって、
そしたらあいつらと会って、
もっと早く来ればよかったって後悔したのを覚えてる」

「そうかあ~会えてよかったね。ここに来てよかったね」と言うと
「確実に」と。

通信制高校は全日制に行けない子の受け皿になることも多く、ネガティブに受け止められることもあります。

でも、どこで会うかじゃなくて、「誰に会うか」が大事なんだなあと
しみじみと感じたのでした。

でももし、高校で会わなくても、がっかりしなくていい。
学校では「友達ができない」と嘆く子もいるけれども。

その先の学校で会うかもしれない。
仕事場で会うかもしれない。
家族として会うかもしれない。
シルバーになってから会うかもしれない。

未知なことに焦らず、一つ一つを積み重ねていってほしいな。

咲き誇る時期は、それぞれ違うんだしね。