自分が見えているとおりに、世界があるのか

英語塾で関わりのある昆虫大好きな高校3年生から、素敵なことを聞きました。

「昆虫には、人間のようには見えていない」

どんなことかというと、
『玉虫は、人間の目には虹色のように見えているけれども、鳥の目には違い、映りにくい色構造になっている』
とか。すみません、私の記憶が曖昧で正しく理解していないかもしれませんが。

昆虫の複眼とか、鳥の鳥目とか、目の構造が人間と違うのは知っていましたが、それは「万華鏡のように複数に見える」とか「光線の受け取り方が違う」とかくらいの意識でした。

今回改めて、色や存在自体を自分とは違うようにとらえる「別の世界」を、別の種は持っているんだなあと実感できました。

我が家ではかわいい柴犬を飼っています。犬は人間のようにカラフルに色を判別しないらしいです。でも、発達した嗅覚と聴覚を使って、人間には感じられないものを感じているでしょう。ほとんどの犬は人間より小さいので、その目線から見るだけでも人間とは世界の見え方も違うでしょうし。

世界は人間のためだけにはできていないと、改めて感じます。

そして、常々考えている、『神経の繋がり方で人それぞれ見え方が違う』『人の数だけ真実がある』ということにまた思い至ります。

世界は、自分が見えてるように出来ていない。

でも、鳥には違うように見えていても、玉虫は虹色できれいと感じる自分が間違いじゃない。


自分が感じることを否定することはないけれども、自分以外の人や生き物には、それぞれの感じ方と世界がある。

自分には自分の真実がある。人には人の真実がある。

世界は分からないことだらけで、けっこう大変で、すごく面白い!