子どもが持つ、乗り越える力
年度末、非常勤で勤める仕事がどんどんと一段落ついてきています。
先日は、キャリア講座とソーシャルスキルトレーニングを合わせたコースの生徒発表がありました。
この『発表』。けっこうなクセモノでして、毎年不安の種をまいてくれます。
もともと不登校だった生徒が多く、発達や精神面に問題を抱える子どもが多いクラスです。意見交換は普段の授業で慣れていきますが、他の先生方も入って見られる『発表』は、1年目の生徒はだいたい拒否反応を示します。
発表についての事前説明をした日。
昨年は、「絶対ムリ。本番当日は胃腸炎起こして休む」と目つきをおかしくしながら言う生徒もいたし、
今年も「ヤバイもうダメ」と、本当に体調を崩して帰ってしまう生徒もいました…
私としては、無くしてほしいカリキュラムです(-_-;)
ただ、学校側の意図もわかります。
昨年の生徒は結局本番の日も参加できて、ガチガチになりながらも発表することができました。今年は「もう大丈夫」と、昨年に比べたら格段の余裕を見せていました。
今年の生徒は(本当に休むかも)と私も心配でしたが、きちんと参加してくれて、緊張でわたわたなりながらもしっかりとした発表を見せてくれました。
もちろん、他の先生や保護者の方のフォローあっての成果なのですが…
体調をおかしくしながらも乗り越えた壁は、乗り越えた瞬間にもっと高い壁を乗り越えるための踏み台になるに違いありません。
前にサンキューカードをくれた英語の生徒と同じく、「この先進んでいけるんだろうか」と心配だった子どもが気がつくと大きく成長した姿を見せて羽ばたいていきます。
子どもには、とても大きな可能性がある。成長して、変わっていける。
それを実感できる年度末です。
この先も、たまに羽を休ませながら、ゆっくりとしっかりと飛び続けてほしいと願わずにはいられません。
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