キャリアカウンセリングでの注意点

キャリアカウンセリングで何を相談する?

皆さんは、キャリアカウンセリングというと何をするイメージがあるでしょうか。

「就職や転職を相談する」?

 

 

 

 

 

 

確かに、そういう内容も多いです。

しかしカウンセリングに来る方の中には、「精神的な悩みの相談」になることも多いのです。
実際、自分がいつキャリアカウンセリングをしてもらうかということを考えたら、想像つくかもしれませんね。

「仕事がうまくいかない。この仕事でいいのだろうか」
「人間関係がどうしてもうまくいかない。転職したい」

このような悩みがあって自分ではどうしようもないと思った時に、カウンセリングに行こうと思うのではないでしょうか。
その時点ですでに、憂うつな気持ちが続いたり、食欲が落ちているということもあるかもしれません。

キャリアカウンセリングというのは、メンタルカウンセリングと意外と深くつながっているものなのです。

 

働く人の精神的不調に隠れているもの

反対に、仕事をする方で「気分が憂うつ」となった場合、そこにはキャリアの問題が隠れていることがあります。

しばらく前になりますが5月半ばに、「メンタルとキャリアの統合的支援」について宮城まり子先生の講義を聞いてきました。

その中で

・特に仕事現役世代の精神的不調にはキャリアの問題が隠れていることが多い
・その場合、キャリアの問題をそのままにしてメンタルヘルス対策をしてもその不調は繰り返す

ということを学びました。
ストレス大国ニッポンでは、特に切り離せない特徴なんでしょうね。

私は今まで様々な仕事をしてきましたが、貿易フォワーダー業務をしていた頃は特につらかったです。ほんの一文字の間違いでも大きな損害になりかねない仕事、海外との時差があり終電まで残業・・・こんな生活を続けていて朝仕事に行くのが本当につらかった。冬の終わりに会社近くの沈丁花の香りをかいで「よし!」と気持ちを奮い立たせて通っていた覚えがあります。
家庭でいろいろあり退職しましたが、続けていたらどうなってたことか。。

ストレスは仕事につきものですが、解消できないストレスが続く場合は自分の心身の状態が不安定になりやすいものです。

疲れ果てた~

 

 

 

 

 

休みの日でも気分が晴れない場合は、誰かに相談することも考えてくださいね。仕事が関わることでしたら、心理カウンセラーだけでなく、キャリアカウンセラーもお役に立つことができますよ。

 

この講座では、他に

・精神や身体に障害をお持ちの方の支援
・発達障害とキャリア
・若者のメンタルヘルスの特徴

こんな内容の最新情報も得ることができました。

今はいろいろな情報をインターネットでつかむことができます。しかし、ベテランの、中枢部にいる方のみが持っている情報というのもやはりありますね。講義に参加する醍醐味の一つです。

 

相談者の話をうのみにしない?

講義の後には、実例をもとにしたワーク。80%はこのワークでした。カウンセラー役とクライエント役、そして二人のやりとりを客観的に見る観察者役と分かれて実践やふりかえりを行います。
今回のワークの時間が長かったこともあって、1回目が終わった時点で頭痛がしてきました・・・なかなかハードでしたが、自分のカウンセリングについてフィードバックをいただけるのはとてありがたいこと!

そこで気づかせてもらったのは、カウンセリング技法の足りない点もそうですが

中長期的に見て相談者の方にベストな選択を考える

ということ。

当然過ぎて、お恥ずかしいことですが。

 

 

 

 

 

相談に来ていただく時、私はもともと産業カウンセラー(心理面での支援)なものですから、つい「相談者の方の気持ちに寄り添う」ことを主としてしまいます。
それが悪いわけではなく、もちろんそれが主目的なんです。ですが、悩みを持つとつい人は視野が狭くなってしまうもの。キャリアカウンセラーは、相談者の方が気づいていないことにも目を向け、具体的な支援をしていく必要があることを改めて実感しました。

気持ちに寄り添うことと具体的支援、これはバランスが本当に難しい。相談者の方のお話をしっかりと聴いて、最適なバランスで行っていきたいと思います。

 

キャリアを考えるというのは、人生を考えるのと同じこと

働くということは、単にお金を得るだけではなく、「人のために何かできる」という大切な機会。妊娠出産しても、子どもを育てながらでも、介護で大変でも、働きたいと思う人が希望を持って働いていける社会にしていきたいですよね。

その人が持っている可能性を最大限に生かせる環境であること。
心身のバランスを崩すことなく続けていけること。
いきいきと仕事に取り組めること。

そのために、相談に来てくださった方の気持ちに寄り添いながら、その方のベストを一緒に考えていく存在でありたいと思います。

バランスをとりましょう

 

 

 

 

 

ベストなバランスは、人によって異なるもの。相談者の方が何を大切にされているのか?何を優先したいのか?を、大切にしていきます。
仕事と家庭のバランスがうまくいかない。離婚をしてこれから働かないといけない。どんな時でも、自分一人で考えても堂々巡りして解決できない時は、ぜひキャリアカウンセラーに相談してみてくださいね。

 

 

 

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