私たち一人ひとりが関わらなければ
2018年愛知県で、三つ子の次男を産後うつから殺害してしまったというお母さんに、実刑判決が下りました。
私は一人娘の育児でもかなり大変だった覚えがあるので、三人一度になんて、どれだけ大変だったことか。
「保健師が定期的に訪問する制度もあったけれども、要望がなかった。今後もっと説明を。多胎育児には妊娠期から行政の支援を」という論調の新聞記事を読みました。
その通りだと思います。
しかし、私たち、いわゆる一般人の一人ひとりも、育児中のお母さんにもっと積極的に関わっていくべきだと私は思います。
先日はラジオで、こんな話を聞きました。
海外在住&子育て中のお母さんが、帰省で日本に帰ってきたときの話でした。そのお母さんは一人連れて、二人連れてと複数回帰省していて、そのたびに「日本ではどれだけ子育てしにくいか」と感じたようです。
「制度は日本のほうが整っている。トイレにおむつ替えスペースも増えている。それでも、街を歩くとき、電車に乗っているとき、小さい子どもが邪魔だという声も聞くし態度にも出される。今まで複数の国に住んだが、どの国も制度が整っていなくても人が優しい」
制度は、もちろんどんどん整えて、しかも利用しやすいようにしてほしいと思います。
でも、制度だけでいいのか?
失礼ながら、国や市町村がそんなに頼りがいがあるのか?
生活の中で一番大切なのは、私たち一人ひとりの態度じゃないのでしょうか。
つらいときにつらいと言える、困っていたら全然知らない人でも手を差し伸べてくれる。そんな中だったら、子どもが大変でもお母さんの気持ちに少しでも余裕が持てたんじゃないだろうか?
常々そう感じているので、私は数年前からおせっかいおばさんになっています。
元々は人見知りだし知らない人に話しかけるのは子ども相手でも恥ずかしかったりするけど、自分で背中を押して話しかけてます。
挨拶とか、
「今は眠いのかなー」
「大変よね。がんばってるね」
もう何でもいいと思うんです。変な目で見られても、構わないと思います。
その一言で、すごく救われた気持ちになった経験が私もあるから。
制度や人に任せないで、私たちが変わりませんか?