マインドフルネス認知療法について学んできました
日本産業カウンセラー協会関西支部の、4月例会に出席してきました。
お題は、小山秀之先生による「うつと不安のマインドフルネス認知療法」~うつ病の再発のメカニズムと再発予防に向けて~
とても真面目な題でしたが、小山先生がオモシロ楽しく講義をしてくださったので時間があっという間に感じました。
マインドフルネス認知療法とは
マインドフルネスじゃないの?認知療法じゃないの?
マインドフルネス認知療法とは、知識よりも体験を重視する療法とのことです。何かネガティブ(と思われる)な考えが浮かんで来たら、それに対してポジティブ(と思われる)な意味づけをするのが認知療法ですが、マインドフルネス認知療法では浮かんできた思考に意味づけをせずに「単に受け入れる」という方法を使います。どのようなことにも「マインドフル=起きていることに価値判断を加えずにそのまま受け入れる」でいる、ということですね。
効果は?
マインドフルネス認知療法が効果があると言われるのは、下記のパターンだそうです。
・3回以上うつを再発した方
・子どものトラウマ
悪循環にはまってしまう思考のネガティブループに「はまらない」ようにできるようです。
産業カウンセラーとしてずっと学んできた、「いま・ここ」を大切にする姿勢も身につくとのことで、親近感を感じました。私はカウンセリングでマインドルフネスのワークを取り入れてもいるので、研修行ったボディスキャンのワークはまた違う方法を知ることができて良かったです。
個人的な印象
印象に残ったことの一つには、不安を取り除くための回避行動は「逃げ」が強化されるため、緊急事態などの短期には有効だが長期にわたる場合は結果的に体験できることが少なくなると言われていたことです。個人的に、安易に逃げたくないけど逃げていいラインはどこだろうと考えたことがあったこと、今はフリースクールの子ども達に関わっていることもあります。
日本は今、「好きなことをして生きていく」という風潮もありますが、嫌なことで成長することもある(もちろん程度の問題ですが)と私は考えているので、小山先生のこの言葉は腑に落ちるものがありました。
マインドフルネスは効果の有無で物議をかもしたりしていますが、自分の状態に集中するのにはとてもいいツールだと感じます。これからも、有効活用していきたいと思います!そしてマインドフルネス認知療法も、これから追いかけていきたいと思います。
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